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MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」です。
国のプラスチック廃棄を主題として制作されました。建築家は、地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案しました。また、会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされます。展示は、2025年2月23日まで。作品の公式ページはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
インフォグラフィックとしてのパブリックスペース:MVRDVによるバンコク・デザイン・ウィークでの「Mega Mat」インスタレーションは、プラスチック廃棄物とリサイクルの物語を語る
MVRDVは、バンコク・デザイン・ウィークの中心で仮設のインスタレーションを完成させ、タイにおけるプラスチック廃棄物とリサイクルの物語を伝えるパブリックスペースを創り出しました。バンコク首都圏庁市庁舎の外にあるラン・コン・ムアン・タウン・スクエアに位置する「メガマット」は、500枚以上のリサイクルプラスチック製マットで作られたモジュール式の作品であり、リサイクルプラスチックを日常の物に活用する可能性を示しています。鮮やかな色はデザインウィークにエネルギーの爆発を付加し、メガマットをその周囲とつなげます。また、860㎡のインフォグラフィックでタイのプラスチック廃棄物処理についても表現しています。
タイは年間約200万トンのプラスチック廃棄物を排出しており、この問題は全国的な関心事となっています。産業界や政府がプラスチックの消費を削減し、リサイクルされる廃棄物の割合を増やすための政策や枠組みを導入しているためです。この国全体の勢いをさらに推進するために、MVRDVはバンコク・デザイン・ウィークへの貢献を通じて、リサイクルプラスチックが日常の製品に使用できる多用途な素材であることを称えることを求めました。
メガマットは、タイの家庭で何世代にもわたって座り続けられてきた、普遍的な家庭用品である「スア」またはマットの素材として、リサイクルプラスチックを使用しています。伝統的なタイの織物パターンで織られた合計532個のモジュールピースが組み合わさり、街全体のための特大の「スア」が形作られます。各モジュールは1.8メートル×0.9メートルの大きさで、バンコク・デザイン・ウィーク終了後は、このメガマットは解体され、個々のマットは第3の人生を歩むことになります。一部は地元の寺院に寄付され、また一部はヨガマットとして再利用され、また一部はバッグなどの製品にアップサイクルされます。
このメガマットの鮮やかな色はグラデーションを形成しており、国内におけるプラスチック廃棄物の現在の処理方法を示すインフォグラフィックの展示となっています。赤は不衛生な埋立地に送られる廃棄物の割合を示し、オレンジの色合いは、地面の汚染を防ぐためのバリアが設置された衛生的な埋立地に送られる割合を示します。黄色は回収されない廃棄物の割合を示し、最後に、中央の緑の色合いはリサイクルされるプラスチックの割合を示しています。同心円状に配置された色は、広場の裏手にある寺院、ワット・スタット・テープワララムのカラフルな屋根をイメージしたものです。
「世界中で、人々は自分が使用する物についてもっと考える必要があることを理解し、製品を相互につながった生態系の一部として捉えるようになってきています」MVRDVの創設者のヴィニー・マースは言います。「タイでは、この議論はすでに活発に進められています。私はそれを奨励します。また、我々のメガマットのデザインでは、リサイクル素材に重点を置くことで生まれる可能性を目にする機会として、それを称えたいとも考えていました。コンクリートに覆われたこの都市において、このマットは靴を脱ぎ、座ったり、寝転んだり、読書をしたり、遊んだりできる柔らかな空間を生み出しています」