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MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」。国のプラスチック廃棄を主題として制作。地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案。会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされる
MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」。国のプラスチック廃棄を主題として制作。地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案。会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされる photo©Depth of Field
MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」。国のプラスチック廃棄を主題として制作。地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案。会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされる photo©Depth of Field
MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」。国のプラスチック廃棄を主題として制作。地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案。会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされる photo©Depth of Field
MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」。国のプラスチック廃棄を主題として制作。地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案。会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされる photo©Depth of Field

MVRDVによる、タイ・バンコクでのインスタレーション「Mega Mat」です。
国のプラスチック廃棄を主題として制作されました。建築家は、地域固有の敷物“スア”も参照して、処理方法の現状を色のグラデーションで表現する作品を考案しました。また、会期中は街の休憩場所としても機能し、終了後にはアップサイクルされます。展示は、2025年2月23日まで。作品の公式ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

インフォグラフィックとしてのパブリックスペース:MVRDVによるバンコク・デザイン・ウィークでの「Mega Mat」インスタレーションは、プラスチック廃棄物とリサイクルの物語を語る

MVRDVは、バンコク・デザイン・ウィークの中心で仮設のインスタレーションを完成させ、タイにおけるプラスチック廃棄物とリサイクルの物語を伝えるパブリックスペースを創り出しました。バンコク首都圏庁市庁舎の外にあるラン・コン・ムアン・タウン・スクエアに位置する「メガマット」は、500枚以上のリサイクルプラスチック製マットで作られたモジュール式の作品であり、リサイクルプラスチックを日常の物に活用する可能性を示しています。鮮やかな色はデザインウィークにエネルギーの爆発を付加し、メガマットをその周囲とつなげます。また、860㎡のインフォグラフィックでタイのプラスチック廃棄物処理についても表現しています。

タイは年間約200万トンのプラスチック廃棄物を排出しており、この問題は全国的な関心事となっています。産業界や政府がプラスチックの消費を削減し、リサイクルされる廃棄物の割合を増やすための政策や枠組みを導入しているためです。この国全体の勢いをさらに推進するために、MVRDVはバンコク・デザイン・ウィークへの貢献を通じて、リサイクルプラスチックが日常の製品に使用できる多用途な素材であることを称えることを求めました。

メガマットは、タイの家庭で何世代にもわたって座り続けられてきた、普遍的な家庭用品である「スア」またはマットの素材として、リサイクルプラスチックを使用しています。伝統的なタイの織物パターンで織られた合計532個のモジュールピースが組み合わさり、街全体のための特大の「スア」が形作られます。各モジュールは1.8メートル×0.9メートルの大きさで、バンコク・デザイン・ウィーク終了後は、このメガマットは解体され、個々のマットは第3の人生を歩むことになります。一部は地元の寺院に寄付され、また一部はヨガマットとして再利用され、また一部はバッグなどの製品にアップサイクルされます。

このメガマットの鮮やかな色はグラデーションを形成しており、国内におけるプラスチック廃棄物の現在の処理方法を示すインフォグラフィックの展示となっています。赤は不衛生な埋立地に送られる廃棄物の割合を示し、オレンジの色合いは、地面の汚染を防ぐためのバリアが設置された衛生的な埋立地に送られる割合を示します。黄色は回収されない廃棄物の割合を示し、最後に、中央の緑の色合いはリサイクルされるプラスチックの割合を示しています。同心円状に配置された色は、広場の裏手にある寺院、ワット・スタット・テープワララムのカラフルな屋根をイメージしたものです。

「世界中で、人々は自分が使用する物についてもっと考える必要があることを理解し、製品を相互につながった生態系の一部として捉えるようになってきています」MVRDVの創設者のヴィニー・マースは言います。「タイでは、この議論はすでに活発に進められています。私はそれを奨励します。また、我々のメガマットのデザインでは、リサイクル素材に重点を置くことで生まれる可能性を目にする機会として、それを称えたいとも考えていました。コンクリートに覆われたこの都市において、このマットは靴を脱ぎ、座ったり、寝転んだり、読書をしたり、遊んだりできる柔らかな空間を生み出しています」

MVRDVとNACOによる、チェコ・プラハの空港の拡張計画「The Czech Lanterns」。空港施設の増築と新築。場所の感覚を備えた安らぎを与える存在を求め、国の衛星画像を施したガラス張りの外観で“ランタン”の様に発光する建築を考案。持続可能性も考慮して将来の拡張が可能な柔軟な空間を作る
MVRDVとNACOによる、チェコ・プラハの空港の拡張計画「The Czech Lanterns」。空港施設の増築と新築。場所の感覚を備えた安らぎを与える存在を求め、国の衛星画像を施したガラス張りの外観で“ランタン”の様に発光する建築を考案。持続可能性も考慮して将来の拡張が可能な柔軟な空間を作る image©Atchain
MVRDVとNACOによる、チェコ・プラハの空港の拡張計画「The Czech Lanterns」。空港施設の増築と新築。場所の感覚を備えた安らぎを与える存在を求め、国の衛星画像を施したガラス張りの外観で“ランタン”の様に発光する建築を考案。持続可能性も考慮して将来の拡張が可能な柔軟な空間を作る image©Atchain
MVRDVとNACOによる、チェコ・プラハの空港の拡張計画「The Czech Lanterns」。空港施設の増築と新築。場所の感覚を備えた安らぎを与える存在を求め、国の衛星画像を施したガラス張りの外観で“ランタン”の様に発光する建築を考案。持続可能性も考慮して将来の拡張が可能な柔軟な空間を作る image©Atchain
MVRDVとNACOによる、チェコ・プラハの空港の拡張計画「The Czech Lanterns」。空港施設の増築と新築。場所の感覚を備えた安らぎを与える存在を求め、国の衛星画像を施したガラス張りの外観で“ランタン”の様に発光する建築を考案。持続可能性も考慮して将来の拡張が可能な柔軟な空間を作る image©Atchain

MVRDVNACOによる、チェコ・プラハの空港の拡張計画「The Czech Lanterns」です。
国内最大の空港施設の増築と新築です。建築家は、場所の感覚を備えた安らぎを与える存在を求め、国の衛星画像を施したガラス張りの外観で“ランタン”の様に発光する建築を考案しました。また、持続可能性も考慮して将来の拡張が可能な柔軟な空間を作ります。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
※リリース資料の公開は2025年2月ですが、テキスト自体の公開は2023年10月のようです

チェコのランタン:MVRDVとNACOがヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ空港の柔軟な拡張設計をデザイン

MVRDVとNACO(オランダ空港コンサルタント)は、プラハおよびチェコ共和国最大の空港であるヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ空港の3つの新しい建物の設計コンペで勝利を収めました。このデザインでは、空港ターミナル1を拡張し、空港のセキュリティエリアの主要なセキュリティ施設、ビジネスラウンジとVIPラウンジ、そしてヘリポートのための新しい建物が追加されます。空港環状道路の反対側には、ホテル、会議センター、駐車場を備えた別の建物が予定されています。これらの持続可能なハイブリッド構造は、将来の拡張や再編成にも容易に対応できる柔軟性を空港に提供します。一方、外観は、チェコ共和国の衛星画像を照明で照らし、プログラム可能な状態で「覆う」ことで、3つの「チェコ・ランターン」を形成し、新しい空港大通りを定義し、遠方からの訪問者を歓迎します。

この3つの建物は一体となって、飛行機で到着する乗客、あるいは車、タクシー、バスで空港に向かう乗客のいずれにとっても、到着時に最初に目にする空港の要素となります。ターミナル1の拡張工事自体は、既存の出発ホールを東側に2段階で拡張するもので、第1段階では、セキュリティチェックなどの乗客対応エリアが追加されます。4つの支持コアと大きな無柱スパンに基づくテーブル状のハイブリッド構造アプローチが、新しい建物の柔軟な基盤を形成します。構造の一部にはコンクリートと鉄骨が必要ですが、軽量中空コンクリート床を接着集成材梁で支えることで、構造物の炭素排出量を削減しています。

空港ループと滑走路の両方に正面を持つ2棟の空港ターミナル拡張ビルは、可能な限り透明性を高める設計となっており、ビル越しに反対側を直接見通すことができます。建物の間の中庭には、地元の植物が密に植えられ、セキュリティエリアの両側にはうっそうとした森のような景観が現れます。

第1段階では、セキュリティプロセスがシームレスになるように設計されています。垂直離着陸機用ポートへのアクセス、ビジネスラウンジ、VIPラウンジは1階に配置されており、セキュリティエリアにレベルの変化や不透明なバリアがないようにしています。これはつまり、旅行者の目的である滑走路が常に視界に入っていることを意味します。建物の両側に広がる自然の景色と相まって、これにより、空港内での旅行者の移動によるストレスを最小限に抑えることができます。

第2期の建物は、セキュリティ拡張部分と「双子」のように、同様の規模と構造原理で提案されています。設計チームは、この建物が滑走路に直接面していることが、空港の拡張が進む将来において非常に価値のあるものになると考えました。シンプルかつ柔軟なレイアウトにより、この建物エリアは将来的に空港の取扱いエリアの一部分へと容易に転換することができ、コストがかかるうえ持続不可能な再建プロセスを回避することができます。

建物は、チェコ共和国の緑色の衛星画像に「覆われている」ような状態で、内部の屋根と天井の両方にその画像が見えます。外観では、このプリントガラスに太陽光発電機能が組み込まれており、建物で使用するエネルギーの一部を生成します。また、建物にはプログラム可能な照明要素が組み込まれており、国内のさまざまな最新の出来事に関する情報を発信できるようになっています。このプリントガラスは、建物の特徴的な外観を提供するだけでなく、戦略的なポイントで日射を低減することで、プロジェクトの持続可能性を高めます。

テレビ番組“京都画報”の特集「京都の名建築に泊まる」の動画。近代建築を転用した宿泊施設などを紹介。2025年2月に放送されたもの

テレビ番組“京都画報”の特集「京都の名建築に泊まる」の動画です。近代建築を転用した宿泊施設などを紹介。2025年2月に放送されたもの。

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2025年の王立英国建築家協会ロイヤル・ゴールド・メダルを受賞。1848年から続く歴史ある賞。過去の日本人受賞者には、丹下健三・磯崎新・安藤忠雄・伊東豊雄が名を連ねる。代表作品の写真も掲載
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2025年の王立英国建築家協会ロイヤル・ゴールド・メダルを受賞。1848年から続く歴史ある賞。過去の日本人受賞者には、丹下健三・磯崎新・安藤忠雄・伊東豊雄が名を連ねる。代表作品の写真も掲載西沢立衛と妹島和世 photo©SANAA

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2025年の王立英国建築家協会ロイヤル・ゴールド・メダルを受賞しています。
1848年から続く歴史ある賞です。過去の日本人受賞者としては、丹下健三・磯崎新・安藤忠雄・伊東豊雄が名を連ねています。歴代の受賞者には、ピーター・ズントー、ヘルツォーク&ド・ムーロン、アルヴァロ・シザ、レム・コールハース、ザハ・ハディドも含まれています。記事の後半では、SANAAの代表作品の写真も掲載します。

王立英国建築家協会(RIBA)の会長で、2025年RIBA栄誉賞委員会の委員長を務めるMuyiwa Okiのコメント
(アーキテクチャーフォトが翻訳)

進化する建築の理論と実践において、控えめながらもインパクトのあるリーダーシップを発揮しているSANAAのデザインは、建築が機能性と深い優雅さを両立できることを示しています。この分野における真の先駆者である彼らは、持続可能でユーザー中心のデザインに対する揺るぎない献身により、他の人々のために静かに道を切り開き、私たちの建築環境の未来にインスピレーションを与える基準を打ち立てました。

数十年にわたって際立った明快さと一貫性を示してきた彼らの作品は、建築の変容力を示す永続的な証となっています。それは、喜びを鼓舞し、帰属意識を生み出し、私たちを私たちが暮らす環境と結びつけるものです。

リリーステキストより

以下に、SANAAの代表作品の写真も掲載します

安藤忠雄建築研究所による、香川の「直島新美術館」の新しいパースが公開。開館は、2025年5月31日に決定。開館記念として、国内外のアーティスト12組の展覧会を開催
安藤忠雄建築研究所による、香川の「直島新美術館」の新しいパースが公開。開館は、2025年5月31日に決定。開館記念として、国内外のアーティスト12組の展覧会を開催 image©Tadao Ando Architect & Associates
安藤忠雄建築研究所による、香川の「直島新美術館」の新しいパースが公開。開館は、2025年5月31日に決定。開館記念として、国内外のアーティスト12組の展覧会を開催 image©Tadao Ando Architect & Associates

安藤忠雄建築研究所が設計した、香川の「直島新美術館」の新しいパースが公開されています。
開館は、2025年5月31日に決定されています。開館記念として、国内外のアーティスト12組の展覧会が開催されます。施設の公式ページはこちら

ベネッセアートサイト直島で10番目となる安藤建築

直島新美術館の建築は、1992年開館のベネッセハウス ミュージアム以降、30年以上にわたり直島の数々の建物を手掛けてきた安藤忠雄氏が設計を担当します。丘の稜線をゆるやかにつなぐような大きな屋根が特徴的な建物は地下2階、地上1階建てです。トップライトから自然光が入る階段室は地上から地下まで直線状に続いており、階段の両側に4つのギャラリーが配置されています。地上フロアの北側にはカフェを併設し、瀬戸内海を臨むテラスから、豊島や行き交う漁船など、瀬戸内海らしい景観を眺めることができます。

外観は本村の集落の景観になじむよう、焼杉のイメージに合わせた黒漆喰の外壁や小石が積まれた塀などを予定しており、美術館までのアプローチや建築からも直島の歴史や人々の営みと体験が緩やかに繋がるようデザインされています。

リリーステキストより

以下に、その他のパースを掲載します。

永山祐子建築設計による、愛知・名古屋市の飲食店「AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY」がオープン。地下にはボッチャも体験できる多目的なイベントスペースも備える
永山祐子建築設計による、愛知・名古屋市の飲食店「AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY」がオープン。地下にはボッチャも体験できる多目的なイベントスペースも備える外観、東の道路側より見る。

永山祐子建築設計が設計した、愛知・名古屋市の飲食店「AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY」がオープンしています。
オープンは、2025年2月2日。店舗の場所はこちら(Google Map)。

名古屋市栄からほど近い、葵(あおい)エリアに位置する「AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY」は、ロースター併設のコーヒーショップとバー、イベントスペースからなる複合コミュニティプレイスです。店名の“ CELESTIE (セレスティ)”とは、“天空の”“最上級”を表現する言葉で、その名の通り青空を想起させるような大屋根に包まれた象徴的な空間で、こだわり抜いたコーヒーやバーガーを提供いたします。

リリーステキストより

以下に、その他の写真を掲載します。

アドルフ・ロースによる、チェコ・プラハの「ミュラー邸」(1930) を紹介している動画。現在の内外の様子を詳細に収録

アドルフ・ロースが設計した、チェコ・プラハの「ミュラー邸」(1930) の現在の様子を紹介している動画です。現在の内外の様子を詳細に収録しています。

西田司・藤村龍至・宇野常寛(評論家)による鼎談「東京開発の10年から都市の未来が見えてくる」の動画。2025年1月に公開されたもの

オンデザインの西田司RFAの藤村龍至評論家の宇野常寛による鼎談「東京開発の10年から都市の未来が見えてくる―私たちが目指すこれからの街づくり」の動画です。2025年1月に公開されたもの。

石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」(maison owl) がレストランとしての一般予約受付を開始

石上純也建築設計事務所が設計した、山口の「House & Restaurant」(maison owl) がレストランとしての一般予約受付を開始しています。これまでは全館貸切のみ一般受付をしていました。ダイニングエクスペリエンス(ディナー)の予約が3ヶ月先まで可能で、価格は¥55,000(税サ込)~となっています(※2025/1/7時点)。店舗の公式サイトはこちら。アーキテクチャーフォトでは、この建築を特集記事として紹介しています。

原広司さんが亡くなりました 京都北町エリアで“建築家とリーズナブルに建てる現代町家”を提案する「京都現代町家ぐらし」の特設サイトが公開。土地の購入よりも安価な“借地”という選択肢に着目。建築家の設計による“売建て住宅”に加え、対話を重ねて設計を進める“建築条件付き借地”も用意
京都北町エリアで“建築家とリーズナブルに建てる現代町家”を提案する「京都現代町家ぐらし」の特設サイトが公開。土地の購入よりも安価な“借地”という選択肢に着目。建築家の設計による“売建て住宅”に加え、対話を重ねて設計を進める“建築条件付き借地”も用意「円町・北野白梅町 / 趣味も仕事も楽しむ家」、外観イメージ image courtesy of 坂井隆夫建築設計事務所
京都北町エリアで“建築家とリーズナブルに建てる現代町家”を提案する「京都現代町家ぐらし」の特設サイトが公開。土地の購入よりも安価な“借地”という選択肢に着目。建築家の設計による“売建て住宅”に加え、対話を重ねて設計を進める“建築条件付き借地”も用意「円町・北野白梅町 / 趣味も仕事も楽しむ家」、内観イメージ image courtesy of 坂井隆夫建築設計事務所

京都北町エリアで“建築家とリーズナブルに建てる現代町家”を提案する「京都現代町家ぐらし」の特設サイトが公開されています。
土地の購入よりも安価な“借地”という選択肢に着目しました。建築家の設計による“売建て住宅”に加え、対話を重ねて設計を進める“建築条件付き借地”も用意されています。本プロジェクトは、「寺とつくる町と並」委員会によって運営され、坂井隆夫建築設計事務所が設計、建築家不動産が媒介を担当しています。【ap・ad】

昨今の建築費や地価の高騰を受け、建築家は建築費を抑えるために合理的な架構を採用したり、建物の規模を小さくするなど、構造や設計の工夫によってコストダウンを図る取り組みを進めています。しかし、コストを抑えるアプローチは建築そのものだけでなく、土地にも目を向けることが可能です。

今回の取り組みは、土地の利用方法に着目し、購入よりも安価な「借地」という選択肢を活用することで、これまでと同様に魅力的で面白い建築を実現しようとするものです。

特に、お寺が所有する借地文化が根付いている京都だからこそ可能な取り組みとも言えます。そうした背景も含めて、ぜひご覧いただければと思います。

京都上京区北町「売建て住宅」2区画、「建築条件付き借地」1区画の合計3区画のご案内をスタートしました。

お寺からお借りする敷地は分譲地ではなく町内の空いている3軒分です。
北町エリアの特徴として、近隣には観光スポットが点在しているものの、観光客は少なく、昔ながらの京都の日常を感じられる町並みが残っています

静かな都会住いです。
景観にルールがあり、町並みを保ちながら家を建てて、地域に馴染むように暮らして頂けます

リリーステキストより
伊東豊雄も参加した「ひろしま国際建築祭 2025」の記者発表会の動画。2024年11月に行われたもの。プリツカー賞を受賞した日本人建築家8組の展覧会や、丹下健三自邸の復刻などを企画

伊東豊雄も参加した「ひろしま国際建築祭 2025」の記者発表会の動画です。2024年11月に行われたもの。プリツカー賞を受賞した日本人建築家8組の展覧会や、丹下健三自邸の復刻などが企画されています。
会期は、2025年10月4日~2025年11月30日。イベントの内容は、こちらのプレスリリース(PDF)にまとまっています。イベントの公式サイトはこちら

以下に、記者会見の動画のショートバージョンも掲載します。

谷口吉生さんが亡くなりました へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu

へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」です。
店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区です。デザイナーは、都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案しました。そして、地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げました。
本プロジェクトに関わった、コラボレーター等の詳細なクレジットは記事の末尾に掲載しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャ―フォト)

未来の遺産の作り方。
ヘザウィック・スタジオの最新地区が西安にオープン

ヘザウィック・スタジオがデザインした新しい地区が西安にオープンしました。この地区は、中国の都市の伝統工芸と陶磁器の遺産を称えるものです。

西安センターカルチャービジネス地区(CCBD)は、同市の歴史的中心部の南、天壇遺跡と目立つ陝西テレビ塔の間に位置しています。この地区は、小売店舗の基壇部と歩行者専用道路、テラスや広場、オフィス、アパート、宿泊施設、緑地、垂直公園を融合させています。

セラミックスは、155,000m²の広さを持つこの地域の中心であり、古代の首都で有名な兵馬俑にちなんで、職人の手によるタイルがファサード、柱、湾曲した梁を覆っています。デザインチームは地元のメーカーと密接に協力し、独特な釉薬を施した10万枚以上のタイルを制作しました。柱の1:1のモックアップの建設を含む2,000以上の実験を経て、その結果、ファサードは建物の外観に興味と複雑さをもたらし、訪問者はタイルを眺めるだけでなく、触れてみるよう誘われます。

ヘザウィック・スタジオの創設者でありデザインディレクターのトーマス・ヘザウィックは次のように述べています。

「ここ西安では、我々は街に素晴らしい新しい公共スペースを提供できる商業地区の創出に興奮しました。単に異なる建物を建て、その間に舗装を施し植栽を施すのではなく、思いがけない立体的な都市景観を多くのレベルで作り出す機会がありました。そこでは、その都市の市民たちが散策したり、出会ったりすることができます。

人々が場所をヒューマンスケールで体験することへの関心を追求する中で、このプロジェクトを人々が歩き回る際にできるだけ魅力的なものにするために、多くの特別な建設的なディテールを取り入れる機会にも恵まれました。

このプロジェクト全体の目標は、西安の歴史に楽しく現代的な方法で応えること、そして人々を結びつけることでした」

藤本壮介建築設計事務所とアイエイ研究所の設計で完成した、北海道・東神楽町の「大雪葬斎場」の様子を伝えるニュース動画。2024年12月に放送されたもの

藤本壮介建築設計事務所アイエイ研究所の設計で完成した、北海道・東神楽町の「大雪葬斎場」の様子を伝えるニュース動画です。2024年12月に放送されたもの。

田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業。江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画。“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向。完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設
田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業。江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画。“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向。完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設玉川上水旧水路緑道再整備事業 コンセプトイメージ image©Atelier Tsuyoshi Tane Architects
田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業。江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画。“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向。完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設玉川上水旧水路緑道再整備事業 コンセプトイメージ image©Atelier Tsuyoshi Tane Architects
田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業。江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画。“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向。完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設玉川上水旧水路緑道再整備事業 イメージ image©Atelier Tsuyoshi Tane Architects
田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業。江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画。“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向。完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設玉川上水旧水路緑道再整備事業 イメージ image©Atelier Tsuyoshi Tane Architects

田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業です。
江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画です。建築家は、“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向しました。また、完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設されました。
情報発信施設は、2024年12月6日より現地で公開されています(※終了日未定)。場所はこちら(Google Map)

田根剛による再整備のコンセプト

江戸の時代に、玉川兄弟によって開かれた旧玉川上水から続くこの緑道が、これからの未来のための世代を超えた場所となることを目指しています。

「可能な限り既存の木々を残し、さらに草木を増やし次世代の森を育てる」豊かな街づくりを行い、そして、人のつながりが生まれる「憩いの場」として、多世代間のコミュニティが形成される緑道とします。また、区民の皆さまとワークショップで挙がった農園のアイデアを、端緒として掲げた再整備のコンセプト、「FARM」「育てる・育む」による参加・活動型の緑道公園です。

これまでも地域ごとに異なる特性を持つ各地域の利用実態や特徴に合わせて利用できる場となるよう、緑道再整備の検討を進めてきました。緑道には次世代のために苗木を植え、地域ごとに多種多様な植物を育てていくと共に、雨水を緑道内でゆっくりと浸透させる仕組みも取り入れます。

また、雨でも歩きやすいことや、バリアフリーにも配慮し、車いすやベビーカーでも通行しやすい平たん性などを兼ね備えたテラゾ舗装を採用して、使う人にとって快適な緑道を目指します。

建築家によるテキストより

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