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石上純也、フリーダ・エスコベドらサーペンタインパヴィリオン設計経験者や、ハンス・ウルリッヒ・オブリストらが出演するオンラインイベント「Art in Architecture – How Art Can Liberate Architecture」が開催

石上純也フリーダ・エスコベドらサーペンタインパヴィリオン設計経験や、ハンス・ウルリッヒ・オブリストらが出演するオンラインイベント「Art in Architecture – How Art Can Liberate Architecture」が開催されます。日本時間2020年5月27日22時からzoomで行われます。ちなみに今年のサーペンタインパヴィリオンの建設は来年(2021年)に延期されています。

Current events show the necessity of a complete revolution in how we design and build. Inspired by the Serpentine Pavilion Programme, this session will focus on the relationship between art and architecture, emphasising the systemic change that can be brought about by fostering greater exchange between these two distinct fields.

To understand this, we need to consider our world as a confluence of various co-functioning systems. In the theory of social systems set out by Niklas Luhmann, complex systems are in constant interaction with other complex systems. If a system is not complex enough, however, it is unable to communicate with other systems. This is an important lesson for our contemporary world.
Despite technological sophistication, we can see that our built environment is not complex. In comparison to a tree, even the most elaborate human structure looks crude. This is because human architecture is disconnected and locked in a self-referential system (as introduced by Humberto Maturana into the theory of social systems). Simplistic and self-generative, it is incapable of communicating with highly complex systems like nature. For architecture, nature has only ever been a resource: a means of creating more of the same.
This is where art comes in. Understood it as a mode of thought, art has a complexity that architecture, as a mostly practical discipline, does not. Art opens perception. As a complex system, it involves a boundless field of interests. Art is constantly learning and updating in interaction with other systems. Because of this, its lessons for architecture are immense.

In our fragmented world, where architecture needs to constantly react to changing social and economic conditions, and to apply nature as a working principle, architecture must now look to art. As a complex system, art can be the main point of connection between architecture and nature, allowing the creation of sustainable built environments in real communication with the natural world.
The Serpentine Pavilion Programme shows the success that can be gained from looking to art. With an artist’s approach, Junya Ishigami’s 2019 Pavilion embodied an architecture in complete symbiosis with the complexity of nature. In 2018, Frida Escobedo’s Pavilion demonstrated the power of architecture to illuminate social and political systems once allowed the freedom of art. This is the kind of architecture demanded by our contemporary world.
Guiding our conversation, these examples highlight the power of art in lending depth and complexity to our built environments. Led by art, architecture can transform knowledge, making nature our technology, and ensuring the future wellbeing of all.

Key Questions
1. How can architecture become more liberated from its social functions?
2. How do we create architecture with both functional and artistic intent?
3. How and where do artists fit into urbanism/design processes?
4. How can art act as a connector between human design and organic life?
5. Will designing built environments with nature as a starting point help to break down some of these constraints within architecture?

Panellists
Stefano Boeri (Architect and Urban Planner)
Torkwase Dyson (Artist)
Frida Escobedo (Architect)
Junya Ishigami (Architect)
Sumayya Vally (Architect, Counterspace)
Keynote Speaker
Hans Ulrich Obrist (Artistic Director, Serpentine Galleries)
Co-moderator
Mikolaj Sekutowicz (CEO and Curator, Therme Art)

ギュンター・フォルグの、スイス・チューリッヒのハウザー&ワースでの展覧会「surface of bronze」の会場動画 オラファー・エリアソンがAcute Artとコラボして、ARで鑑賞できるアート作品をリリース

オラファー・エリアソンがAcute Artとコラボして、ARで鑑賞できるアート作品をリリースしています。リンク先はdesignboomに記事です。スマートフォンにAcute Artのアプリをダウンロードすると一部を無料で体験できます。先行して、ストリートカルチャーで評価の高いKAWSも作品を同アプリから公開していて、その紹介記事(日本語)はこちらで読むことができます

以下は、オラファーの公式アカウントに投稿された作品の動画。

著名な画家 デイヴィッド・ホックニーへのインタビュー動画「The World is Beautiful」 国立近代美術館が、ピーター・ドイグの展覧会の会場の様子を3DVRで公開開始

東京国立近代美術館が、ピーター・ドイグの展覧会の会場の様子を3DVRで公開開始しています。新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため2020年5月19日現在も休館中です。また図録に収録された論考の一部も公開されています。また、国立科学博物館と森美術館も既に同様の試みを行っています

展覧会の公式概要は以下。

ピーター・ドイグ(1959-)は、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家です。今日、世界で最も重要なアーティストのひとりと言われています。彼は、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告、彼が過ごしたカナダやトリニダード・トバゴの風景など、多様なイメージを組み合わせて絵画を制作してきました。

私たちが彼の作品に不思議と魅せられるのは、誰もがどこかで見たことのあるイメージを用いながらも、見たことのない世界を見せてくれるからだと言えるでしょう。本展は、ピーター・ドイグの初期作から最新作までを紹介する待望の日本初個展です。絵画から広がる想像の旅へ、みなさんをお連れします。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展が2021年に延期されることに。それに伴い美術展も2022年に延期。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展が2021年に延期されることが発表されています。2020年3月に、8月開催へ延期されることが発表されましたが、再延期が決定し2021年5月22日~11月21日の開催となりました。それに伴って、2021年開催予定だった美術展も、2022年4月23日~11月27日に延期されることも発表されました。ちなみに日本館の展示は2019年7月にコンペで決定した、門脇耕三がキュレーションする「建築のリサイクル-モノと生産の循環をデザインする」です。コンペ時の情報はこちらにまとめています

韓国のデザイン会社 d’strictによる、ソウル市江南区のメガサイズスクリーンに投影された、波をテーマにしたメディアアート「WAVE」の動画

韓国のデザイン会社 d’strictによる、ソウル市江南区のメガサイズスクリーンに投影された、波をテーマにしたメディアアート「WAVE」の動画です。この場所は、韓国版タイムススクエアと言われる場所だそう。彼らのvimeoのページで、その他の作品の動画も閲覧することができます

オラファー・エリアソンの東京都現代美術館での展覧会「ときに川は橋となる」の会場動画

オラファー・エリアソンの東京都現代美術館での展覧会「ときに川は橋となる」の会場動画です。2020年5月13日現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館中です。図録はamazonで先行発売中

オラファー・エリアソン(1967年生まれ)はアートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に高い評価を得てきました。本展覧会は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを軸に構成されます。それは展覧会のタイトルにも反映されています。エリアソンは言います。「〈ときに川は橋となる〉というのは、まだ明確になっていないことや目に見えないものが、たしかに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味しています。地球環境の急激かつ不可逆的な変化に直面している私たちは、今すぐ、生きるためのシステムをデザインし直し、未来を再設計しなくてはなりません。そのためには、あらゆるものに対する私たちの眼差しを根本的に再考する必要があります。私たちはこれまでずっと、過去に基づいて現在を構築してきました。私たちは今、未来が求めるものにしたがって現在を形づくらなければなりません。伝統的な進歩史観を考え直すためのきっかけになること、それがこうした視点のシフトの可能性なのです。」

オラファー・エリアソンは1990年代初めから、写真、彫刻、ドローイング、インスタレーション、デザイン、建築など、多岐にわたる表現活動を展開してきました。本展は、エリアソンの代表作を含む、多くが国内初公開となる作品の数々で構成されています。自然現象を再構築したインスタレーション、光と幾何学に対する長年の関心が反映された彫刻、写真のシリーズ、ドローイングと水彩画、公共空間への介入をめぐる作品等が展示されます。

エリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を、長年にわたり撮影してきました。《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》(2019年)は、過去20年間の氷河の後退を鑑賞者に体感させます。また、私たちと自然との複雑な関係をめぐる思考が反映されたエリアソンのインスタレーションは、光、水、霧などの自然現象をしばしば用いることによって、周りの世界を知覚し、世界をともに制作する方法について、私たちひとりひとりの気づきをうながします。さらに、本展覧会では、最初期の代表作として、暗闇の中に虹が現れる《ビューティー》(1993年)をご紹介します。アトリウムの吹き抜け空間では、大規模なインスタレーションが本展のために制作されます。

スタジオ・オラファー・エリアソンの活動は美術作品の制作に限定されません。スタジオでは日々、実験とリサーチ、コラボレーションによって、さまざまなアイデアやプロジェクトが開発されています。本展覧会では、サステナブルな生分解性の新素材やリサイクルの技術に関する近年のリサーチの一部をご紹介します。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館していた美術館の中で、大分県立美術館が5/11から詳細な対策をした上で開館を決定(開催するのは坂茂展)

新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館していた美術館の中で、大分県立美術館が2020年5月11日から詳細な対策をした上で開館を決定しています。開催するのは坂茂の建築展です。
大分県立美術館は、休館中のコンテンツとして坂茂展の設営風景の動画を公開していました。

大分県立美術館は、4月17日から臨時休館しておりましたが、下記のような新型コロナウイルスの感染予防及び拡散防止対策を行い、5月11日から開館いたします。
再開館にあたって、お客様へのお願いがございますので、皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします。

美術家の森村泰昌が、自身がキュレートした富山県美術館での展示が休館したことを受けて制作した展覧会解説動画を公開

美術家の森村泰昌が、自身がキュレートした富山県美術館での展示「森村泰昌のあそぶ美術史―ほんきであそぶとせかいはかわる」が休館したことを受けて制作した展覧会解説動画を公開しています。動画のタイトルは「森村泰昌のあそび術―世界をかえる方法おしえます」です。同展は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため会期途中で休館となっていました。

以前に公開されていた同展の会場を森村自身が解説した動画は以下。
(会場施工監修は日埜直彦が務めています)

国立科学博物館と森美術館が、新型コロナウイルスでの休館・早期会期終了の状況を考慮し展示会場をVRで公開

国立科学博物館と森美術館が、新型コロナウイルスでの休館・早期会期終了の状況を考慮し展示会場をVRで公開しています

国立科学博物館は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため現在臨時休館中ですが、政府から外出自粛要請が出されている中、ご自宅でも国立科学博物館のコンテンツをお楽しみいただけるよう、一般社団法人VR革新機構のご協力のもと、高画質画像を撮影いたしました。 ※当映像は臨時休館中に撮影したものです。

まるで国立科学博物館の中にいるような 3Dビュー+VR映像 です。自宅にいながら展示を鑑賞することができます。

森美術館休館により会期途中で終了となった「未来と芸術展」。インスタグラムライブや展示風景写真の公開などで会場の様子をお伝えしてきましたが、今回、特別に3Dウォークスルーを公開いたします。
休館中の会場内を撮影して制作された3D空間は自由な角度で作品をご覧いただけるほか、各ポイントで本展を企画した南條史生(森美術館特別顧問)の動画解説を見ることができます。

オラファー・エリアソンとキュレーターの長谷川祐子がオンラインで行ったトークセッションの動画(同時通訳付)

アーティストのオラファー・エリアソンとキュレーターの長谷川祐子がオンラインで行ったトークセッションの動画です。2020年4月24日に行われたもの。同時通訳付です。
長谷川祐子が参事を務める東京都現代美術館でオラファー・エリアソン展が行われている予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で休館状態になっているという背景があります。

ライゾマティクス主催のStaying TOKYOにアーティストのオラファー・エリアソン氏とキュレーターの長谷川祐子氏が出演したスペシャルトークセッションの収録動画です。

エリアソン氏は、東京都現代美術館で個展「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」​を3月14日から開催予定でしたが、展覧会の開幕が延期となっています(2020年4月28日現在)。
今回は、お二人をお招きし「アート」を取り巻く現在の状況についてディスカッションいただきました。

▼出演者
オラファー・エリアソン氏(アーティスト)
長谷川祐子氏(キュレーター)

通訳:田村かのこ(Art Translators Collective)

以下は音声のコントロール方法。

青木淳に、西澤徹夫と共同設計した 京都市京セラ美術館について聞いているインタビュー「“デザインの流儀”を引き継ぐリノヴェイションの技法:建築家・青木淳、京都市京セラ美術館リニューアルの全貌を語る」

青木淳に、西澤徹夫と共同設計した 京都市京セラ美術館について聞いているインタビュー「“デザインの流儀”を引き継ぐリノヴェイションの技法:建築家・青木淳、京都市京セラ美術館リニューアルの全貌を語る」が、WIREDに掲載されています。

オラファー・エリアソンの東京都現代美術館の展覧会に合わせて制作された書籍『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』

アーティストのオラファー・エリアソンの東京都現代美術館の展覧会(休館中)に合わせて制作された書籍『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』がamazonで予約受付中です。発売は2020年4月24日を予定。

オラファー・エリアソン|アートの視点からすると、空間や現実を共同で創造するというアイデアは、すごくワクワクする──人々を活性化するわけですよね、一定の信頼を共有すること、その信頼を行使することを通じてね。とても美しいと思うんですよ、氷がぼくに触れてくるという事実は。あと、アーティストがアート作品の制作を、観客──「観客」と呼んでおくことにしましょう──の手にゆだねるということ、(中略)それは大事なことでもあります。アートは人々を信頼するんです。アートは、「みなさんは本当は強くて、能力があって、自分の手でできるんですよ」と言うわけです。ぼくはそういうのがもっと必要だと思います。

ティモシー・モートン|公共の空間で、ちょっと内向的になって物を言わないということが、ぼくらにはもっと必要なんですよね。アートの展示室では──どんなものでもいいのですが、とにかく何かを見つめている、聞いている、何かとインタラクションしている、そういう経験をしている瞬間には──全宇宙を征服してやろうなんて企んだりはしていないわけでしょう。

オラファー・エリアソン|(中略)ぼくは、未来というものはあるんだ、ぼくらはもう未来にいるんだ、と信じるのが好きです。本当に好きなんですね。インスピレーションをくれるから、多様性の包摂(インクルージョン)、行為、参加、共有をホスティングするものだから。

──「未来に歩いて入っていったら歓迎された──オラファー・エリアソンとティモシー・モートンの対話」より

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感じ取ることが行動につながる──共感とその場にあるものをホストする、アートは信頼を基盤としている。それは単純な調和の空間ではない。エリアソンは、シャンタル・ムフが語る政治性の回復──正の多様性(plurality) の中から生まれる敵対性、その基盤となる「信頼(trust)」の議論に対して強い関心をもっている。その「信頼」とは何か、彼はアートを通じて検証しようとしている。

──長谷川祐子「未来を聴くアーテイスト オラファー・エリアソン」より

オラファー・エリアソンの、東京都現代美術館でのアート展(休館中)を特集した、NHK・日曜美術館が放送 [2020/4/26]

アーティストのオラファー・エリアソンの、東京都現代美術館でのアート展「ときに川は橋となる」(休館中)を特集した、NHK・日曜美術館が放送されます。放送日は2020年4月26日9:00~。

ロンドンの美術館に“沈まぬ太陽”を作り、ニューヨークのブルックリン橋に“巨大な滝”を作ったオラファー。科学者を含む100名を超えるスタッフを率い、時に億単位の金をかけて、まさに今考えるべき問題に真っ向から取り組む。3月から始まる予定だった展覧会(現在休館中)を訪ねるとともに、来日がかなわなかったオラファーにもテレビ電話でインタビュー。ウイルスが蔓延する中での、アートの果たす役割などを語り合う。

沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」
沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」 photo©山根朋子
沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」 photo©YUJI OKITSU

沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」です。

LEXUSのために制作したインテリアアートピース。
ミラノサローネサテリテ2017で発表して以来展開している、光の再構築がコンセプトの「lightflakes」シリーズの一環である。
直径40mm、薄さ0.3mmのレンズで出来た「lightflakes」を組み合わすことで、空間、環境、テーマに合わせてあらゆる形の光のオブジェが制作可能である。
lightflakesを精緻に組上げると自然光と環境光は幾重にも透過、反射し、風景と共に複製されることで具象する。
組み上げられたオブジェが室内で自然光を受けたとき、再構築された光が空間を演出するのです。

建築家によるテキストより

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