アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す鳥瞰、北側より見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す普通教室前から廊下の奥側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す実習教室2から廊下側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す廊下、出入口側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
八木敦之 / アトリエMEME、第一宅建設計、ケイ設計が設計した、北海道・中標津町の「岩谷学園 ひがし北海道IT専門学校」です。
酪農×ITを学ぶ専門学校の計画です。建築家は、長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向しました。そして、“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出しました。施設の公式サイトはこちら。
北海道の東部に位置する中標津町は日本有数の酪農地域。
酪農業には近年、乳牛の健康管理、歩行誘導等さまざまな場面でIT/ICTが導入されている。これらに精通する人材育成が地域の課題となり、日本初の「酪農×IT」専門学校が地元行政や有志の支援のもと構想された。
この学校では、授業だけでなく放課後のグループワークや実習で学生が長時間学校に滞在することに着目。家のように心やすらぐ場所でもあってほしいと考え、「居場所としての校舎」のあり方を追求した。
教室を「家」と見立て敷地に沿って少しずつずらしながら連結。それらをヒューマンスケールの開口で接続することで棟間に程よい距離感を生み、学生の居場所を自然と生み出した。エントランスから進んでいくと開口をまたぐたびに多様な活動に出会い、街路や散策路を歩いているときのような期待感が生み出される。
この学校は住宅街の中にある。家がつらなったような立ち姿、フェンスなども一切ないランドスケープによりおだやかな町の風景と調和をみせる。事業主と行政の協力により実習棟は町のイベントスペースとしても活用され、学生だけではなく町の人たちも自然と集まる学校となる。
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す鳥瞰、北側より見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す外観、北側より見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す外観、北西側道路より見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す普通教室前から廊下の奥側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す普通教室から廊下側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す普通教室前から廊下の奥側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す実習教室1前から廊下の奥側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す実習教室1から廊下側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す普通教室前からから廊下の奥側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す実習教室2から廊下側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す廊下、開口部の詳細 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す廊下、出入口側を見る。 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す外観、北西側道路より見る、夕景 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す外観、北側道路より見る、夕景 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す外観、北東側道路より見る、夕景 photo©グレイトーンフォトグラフス 酒井広司
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す配置図 image©アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計
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アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す平面図 image©アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計
以下、建築家によるテキストです。
建物があつまり、人があつまる学校
北海道の東部に位置する中標津町は日本有数の酪農地域。
酪農業には近年、乳牛の健康管理、歩行誘導等さまざまな場面でIT/ICTが導入されている。これらに精通する人材育成が地域の課題となり、日本初の「酪農×IT」専門学校が地元行政や有志の支援のもと構想された。
この学校では、授業だけでなく放課後のグループワークや実習で学生が長時間学校に滞在することに着目。家のように心やすらぐ場所でもあってほしいと考え、「居場所としての校舎」のあり方を追求した。
教室を「家」と見立て敷地に沿って少しずつずらしながら連結。それらをヒューマンスケールの開口で接続することで棟間に程よい距離感を生み、学生の居場所を自然と生み出した。エントランスから進んでいくと開口をまたぐたびに多様な活動に出会い、街路や散策路を歩いているときのような期待感が生み出される。
この学校は住宅街の中にある。家がつらなったような立ち姿、フェンスなども一切ないランドスケープによりおだやかな町の風景と調和をみせる。事業主と行政の協力により実習棟は町のイベントスペースとしても活用され、学生だけではなく町の人たちも自然と集まる学校となる。
中標津町も地方の実情に漏れることなく、人口減少や若者の地元離れという不安を抱える。「建物があつまり、人があつまる学校」。設計初期から関係者と共有したキーワードだが、この校舎が文字通り町の人々の居場所となることを切に願っている。
■建築概要
題名:岩谷学園 ひがし北海道IT専門学校
所在地:北海道標津郡中標津町
主要用途:専修学校
設計・監理:アトリエMEME 担当/八木敦之、李嘉欣、柳澤慶太
第一宅建設計 担当/青山新吾
ケイ設計 担当/日野澤譲
構造:soaps 担当/小山内博樹、菅田祐子
施工:犬飼・廣木特定建設工事共同企業体
構造・規模:木造、地上1階
敷地条件:第二種中高層住居専用地域、22条区域
最高高さ:5.48m
敷地面積:2,689.02㎡
建築面積:872.51㎡
延床面積:869.20㎡
設計期間:2022年4月~2023年3月
施工期間:2023年4月~2023年12月
写真:グレイトーンフォトグラフス 酒井広司