五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる出入口 photo©IKUYA SASAKI
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房とカウンター photo©IKUYA SASAKI
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる客席から出入口を見る。 photo©IKUYA SASAKI
五十嵐淳建築設計事務所が設計した、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店(火曜日のタエコ)」です。
繁華街のビル内での計画です。建築家は、集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向しました。そして、半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめました。店舗の公式サイトはこちら。
札幌の繁華街のビルの5階に位置する6坪ほどの小さな飲食店のインテリアデザインである。
小空間でローコストではあるが集客に貢献できる建築の可能性を模索した。
6坪の約半分が厨房スペースとなり残り半分が客席スペースとなる。厨房を囲うようにL型にカウンターを配置し、その奥に4人席としても使える空間をつくる。
飲食店は結局のところ食事内容やサービスの質で集客が決まるのだが、空間体験の記憶を朧げに残すことも集客の貢献につながると考えた。そこで記憶に定着しやすい記号と色をつかうことを考えた。
半円、円、むくった柱、あわい緑色を空間の中にささやかにちりばめた。これらが記憶の補助線となり繰り返し空間へ誘うキッカケになればと考えている。
以下の写真はクリックで拡大します
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる出入口 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる出入口の扉の取手 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房とカウンター photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる客席 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる客席から出入口を見る。 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる柱の詳細 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる柱の詳細 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる柱の詳細 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめるテーブル席 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめるテーブル席 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめるテーブル席から厨房を見る。 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房から客席を見る。 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房からテーブル席を見る。 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房の垂れ壁 photo©IKUYA SASAKI
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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる平面図 image©五十嵐淳建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
「6坪の小さな飲食店」─── 記号と色と記憶
札幌の繁華街のビルの5階に位置する6坪ほどの小さな飲食店のインテリアデザインである。
小空間でローコストではあるが集客に貢献できる建築の可能性を模索した。
6坪の約半分が厨房スペースとなり残り半分が客席スペースとなる。厨房を囲うようにL型にカウンターを配置し、その奥に4人席としても使える空間をつくる。
飲食店は結局のところ食事内容やサービスの質で集客が決まるのだが、空間体験の記憶を朧げに残すことも集客の貢献につながると考えた。そこで記憶に定着しやすい記号と色をつかうことを考えた。
半円、円、むくった柱、あわい緑色を空間の中にささやかにちりばめた。これらが記憶の補助線となり繰り返し空間へ誘うキッカケになればと考えている。
■建築概要
題名:6坪の小さな飲食店(火曜日のタエコ)
所在地:北海道札幌市北海道札幌市中央区南3条西3丁目8克美ビル5F
主用途:飲食店
設計:五十嵐淳建築設計事務所
担当:五十嵐淳、髙﨑菜々美
施工:有限会社イシヅキ
工事種別:内装
延床面積:21.92㎡(6.62坪)うち厨房8.081㎡(2.44坪)
竣工:2023年6月
写真:IKUYA SASAKI